だから面白い

先日紹介したフェンダージャパン(2007~2010年製)のテレキャスターの続話(一部流れは踏襲)。

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楽器屋さんで【TL52-TX】(テキサススペシャルと言う自己主張の強いピックアップを搭載している1952年仕様を模したモデル)の札が付いていたコイツ。
よく見ると『調整中』の札も。
試奏させてもらおうと店員さんに声をかけたら
店員さん『これはまだ調整前なので・・・』
自分『調整前でも良いから試奏出来たら嬉しいな』
店員さん『わかりました』
って流れで試奏へ。
アンプに繋いでコイツを持った瞬間に『?』。
TL52-TXはVシェイプと言う厚みのある独特のネックなのにコイツは薄いネック。
自分『これネック交換されてる可能性ありますよね?TL52-TXのネックじゃないですよね』
店員さん『あ―、そのあたりも含めて確認前なので』
自分『なるほどりょーかいです』
そして音出し。
ん~~~テキサススペシャルの音ではないかなぁ。
でもフェンダージャパンのテレキャスターを入手すべく去年の11月から散々調べ、散々YouTubeで音の比較をし、何度か楽器屋さんに通って触って聴いて来た中で最後の最後まで自己主張の強いテキサススペシャルにするか、はたまたテレキャスターらしい音のする万能なビンテージピックアップにするか決めかねてきたので、正直その時点でご縁がある個体に出会えたらと思っていたのは事実。
好みの音はする❗
でもTL52-TXではない気がする❗
でもコイツ好き❗️
店員さん『調整してないから調整済むまではお売りすることは・・・』
自分『大丈夫。調整はこっちでやるから👌そのかわりソフトケースも持参してるし、未調整&未チェックってことでディスカウントしてね』
と5,000円引きで購入。
そして持ち帰ってからお掃除&弦交換およびボリュームの立ち上がりの不具合+トーンつまみのガリを接点復活剤で調整。
オクターブチューニングも許容範囲内だったけど近所のリペア屋さんにフレット擦り合わせとネックデイトおよびピックアップ確認(お前は誰なんだ⁉️モデル名はなんなんだ⁉️を確認するため)を依頼。
1週間ちょいのチェック入院を終えて本日無事に退院。
ネックデイトのスタンプとピックアップを確認してもらったところコイツは『TL52-TX』ではなく『TL52-US』であることが判明。
「そっかぁ❗お前はTL52-US(正式にはTL52-70US VNT)だったのかぁ❗そっかぁ❗」
と~っても良い音(自分の好きな音)を出してくれるコイツと縁があって良かった❗
楽器屋さんもTL52-TXと確認してないのにその表記で並べてしまってるのはちょいとマズいんじゃない⁉️って思ったけど、自分としては『お前は誰なんだ?』って言う面白さ、そして未調整のモノを簡単な部分は自分で、専門的な部分はリペア屋さんのお力を借りて良い状態に持っていく作業が好きだったりするので。

新品にしろ中古にしろ完璧な調整を施されすぐにライブで使えますよって言うのは楽なんだろうけどいまいち面白くない。
アコギじゃなかなかそんな遊び代は持てないけど、エレキ(特にテレキャスター)はそう言うのも面白さの要素だなとつくづく思いました🎵