飛行撮影のパイオニア

世界で初めてモーターパラグライダーとハイビジョンカメラを使い、超低空飛行撮影という全く新しい映像世界を創り出した第一人者、飛行撮影家の矢野建夫さん。

NHKシルクロード龍馬伝のタイトルバック、報道ステーションでも矢野さんの映像が特集されるなどしてますから皆さんもその空撮映像を目にされた事があるかもしれません。
随分前になりますが、当時行きつけだった亀戸の飲み屋でたまたま矢野さんと同席、2時間程いろいろお話させて頂きました。シルクロードの撮影の時などは番組製作スタッフを始め、撮影スタッフ、現地スタッフなど合わせると物凄い数の人間が仕事に関わっている。『その関係者の家族も合わせると1000人近い人間の生活が俺(矢野さん)の撮りにかかかっている。失敗は許されない…そのプレッシャーは凄いけど“1000人”を路頭に迷わせるわけにはいかないんだよ』とおっしゃっていたのが印象的でした。僕らは番組になった映像をただ見るだけですけど、僕も作り屋として“お披露目”に至るまでのプロセスはダイナミックでありドラマチックであると思うので非常に楽しい酒の席でした(^-^)
そんな矢野さんもうちの師匠以上にハチャメチャな人で、当時小学生の娘さんをビッグバイクに乗せてパトカーとチェイスをし、『お父さん、いい加減やめましょうよ(>_<)』とパトカーがギブアップしてしまったり、ビッグバイクならではのパトカーの振り切り方を伝授して頂いたりしました。仕事も一流、ライフスタイルのハチャメチャさも一流な素晴らしい“オヤジ”。
その時たまたま仕上がったばかりのマスクを持っていたのですが、それをマジマジと見た矢野さんが『俺は縫製の事はわからないけど、このマスクは凄いパワーを感じるよ!』と。一流の撮影家にそい言って貰えた事が作り手冥利に尽きる一夜でした。 矢野さん、機会があったらまた是非是非一杯やりましょう(^O^)

矢野建夫オフィシャルサイト http://www.bird-eyes.com/