本格的に寒い季節になってきましたね。
いよいよこの帽子の『シーズン』でもあります( ´∀`)
そんなわけでよね工房においても製作マストアイテムとなっているこの帽子をラインナップの視点からあらためて考察&説明していきたいと思います。
レザー本体にニットが付いているこの帽子。
いわゆるフィッシャーマンズキャップと呼ばれるものです。
30数年前に剛兄ぃがこれを被っている姿を見た時はあまりのカッコ良さに一目惚れしたのを覚えてます♪
いろんな帽子屋さんに足を運ぶも見当たらず渋々合皮のロールアップキャップを買ってみたり。同じような方もけっこういらっしゃるんじゃないかなぁと思います。
数年前にふとこの帽子を思い出しネットで調べてみるもやはり同じver.のモノは出てこない。
『なら、作ってみよう!』
と作り始めて今に至ります。
試行錯誤の製作は必然的に「革の質感」と「ニットの色や織り」という2つのポイントをどうクリアするかと言う所へのチャレンジとなりました。
幸いなことに長~~~~い事この帽子を追い続けている人と知り合い、タッグを組んでこの帽子の再現プロジェクトへと。
それまでは単にグレーのニットと思っていたのですが、あらためてYouTubeや資料画像を確認してみるとスタジオでのライティング、屋外の自然光などにより表情を変えるそのニットは単純なグレーでもベージュでもないことを認識。
様々なニットを仕入れてみて「あーでもない、こーでもない」と協議を重ねて行く中で
『これならイケるね!』と生まれたNewニットver。
Newニットは若干ベージュ寄り。
雰囲気は当時の帽子に遜色ないのではないかと言う仕上がりになっています。
そして『これはかなり当時の色に近い!』と生まれたプレミアムニットver.。
プレミアムニットは探しに探してグレーでもベージュでもなく、所々に入っているネップ(糸のツブツブ感)もかなり当時のニットに近いと思われるモノにやっと辿り着いた苦労の賜物(笑)
おそらくどなたも満足されるのではないかという仕上がりになっています。
この帽子に対してはライティング云々は置いておいて、皆さんそれぞれの思い出としてのイメージがあると思います。
先ほどの映画『オルゴール』のポスターのように茶色がイメージとなっている方。
『夜ヒット』のオープニングトークの時や「とんぼ」を歌っている時のようにグレーがイメージとなっている方(写真下はNewニット"グレー")。
はたまた同じ『夜ヒット』で「激愛」を歌っている時のようにベージュ系をイメージされている方。
帽子は1つなので『本当の色』と言うのは1つの正解しかありません。
でもそれはそうなんだけど、もしかしたら皆さんの中で『一番好きな場面』と言う思い出、そこに映っていたニットの色が『欲しい帽子の色』なのかもしれませんね。
革の雰囲気、ニットの織りの幅などクリアしていきたいポイントは依然残ってますが、ここまで来るとニットをイチから製作しないと正解には辿り着けないかなぁと思います。
何にせよ、おそらく今この帽子(この仕様)を作っているのは世界中探しても他にはないと思うので、よりクオリティの高い仕上がりを目して作りの上で細かな部分の工夫をしていきたいと思います!
※帽子職人さんではないのであくまで『帽子のような被りモノ』です(*≧∀≦*)