【R-18プロジェクト】

モノ作りはその国の文化。

自尊心を失った日本の大和魂をモノ作りと言う日本の文化から世界に発信し、次世代の為にも日本の自尊心を再構築していこう!と言うでっかいテーマを掲げて始動しようとしている【R-18プロジェクト】。
経年変化を目したこだわりの"革"を駆逐して、カバン職人、ベルト職人、財布職人、靴職人など他分野の18人の職人がそれぞれスペシャルな逸品を創る。
"本物の価値とは何なのか"
このプロジェクト自体がいわば1つのジャパニーズブランドであり、そこに"粋"と言うエッセンスを付加し、作り手側もユーザーも本物を追求すると同時に楽しめ、そして作り手側もユーザーもお互いに成長していく。
すべてがオンリーワン。

ふとした事からそんな大構想のプロジェクトにお声がかかった。
プロデューサーのTは中学校時代の同級生。仕事はファスナー屋の3代目。彼は彼でいろんな葛藤やいざこざがあり、この数年間顔面片麻痺になってしまう程追いつめられていた。…が、このまま同じ事をしていても終わるだけだ!世界を見据えて新たなチャレンジをしていく!と今年から代表取締役社長の立場を継いだ。そんなタイミングで約25年振りに再会し、あの頃とは形が違えど、あの頃から感じていた同じ感性を互いに確認した。

酒をかわしながら熱く語り合っていた時、『ファスナーで顔が取り外し出来るマスクって出来ない?』というTの一言が始まりだった。
そしてこのプロジェクトの概要を聞いた時、頭の中でストーリーが浮かんだ。
『その場しのぎで誰1人まともに責任をとろうとしない日本の舵取り船頭達。"これがダメなら腹切ります!"って言うくらいの大和魂はないのか? 大和魂と言えば武士。日本のモノ作りで世界に喧嘩売るならやはり大和魂で武将だ!武将と言えば兜だ!よし!近未来風のスタイリッシュな兜を創ろう!』と。
預かったフェラーリレッドの革、そしてファスナー。日本らしさとスタイリッシュさ。浮かんだイメージをラフスケッチした。

革がややソフトだったので各パーツを作ったら硬化剤で硬め、硬化したら組み合わせていく。
ファスナーの配置も現物を作りながら実際の映え具合を探る。
色合いやセッティングもラフと実際とでは修正が入り多少変わるのは創造と言う仕事の醍醐味であり楽しいところ。
そして数ヶ月かけて全ての行程が終了した。



顔面はファスナーで取り外し可能。
額のパーツも取り外し可能。
…約束が形になった。

まさに顔となるこの赤兜がどこかのメディアに登場する時、【R-18プロジェクト】はいよいよ始動する。
果たしてどんな展開になるのか…。