ぶきみすてりあす

ずいぶん永い間この仕事に携わっている中でふと思うことが。
被り物の歴史はどんどんカッコいいデザインや造型、かわいいデザインや造型、きらびやかな派手なデザインや造型になってきてますよねぇ。
それぞれのテーマやモチーフがあるのでもちろんどれも正解。
ただ、元々マスクってシンプルで不気味なモノと言う要素があった気がする…。
我が師匠SIMAの豊嶋裕司御大は作り屋としてももちろんのこと、デザイナーとしての発想も秀逸。しかも、彼が生み出すミステリアスなデザインと言うのは独特の不気味さがありカテゴリとして僕は非常にそそられます。
その中でも数年前に師匠が作ったミステリアスなデザインに風邪も引いていないのにゾクッとしました。

つい最近そのマスクをある販売サイトで見付けた♪

ずいぶん経年劣化しているものの不気味さは健在。
これも何かのご縁と思い、師匠へのオマージュとして完全再現ではなく、よね工房なりの解釈でパターンを起こし作ってみました。

ちょいと小綺麗にまとまり過ぎたかな。
いやはや師匠の不気味さに近付くのはまだまだ修業が足りないようです(///∇///)
ただ、こう言うシンプル&ミステリアスなモノって最近見掛けません。



【イメージフォト】
昭和の怪奇映画風