完治に向けて・・


東日本大震災から1ヶ月。“未曾有”“想定外”という言葉で括られてしまう中で地震津波原発という三つ巴の災害による広範囲な被害は現実的に先の見通しがつかないままだ。故郷を失った人達、子供を亡くした親御さん達、親を亡くした幼い子供達…皆大切なモノを失った。人生の全てが変わった。未だ避難所で厳しい避難生活を余儀なくされている大勢の人達がいる。
気がつけばいつの間にか桜が咲き誇っていた。確実に時間は過ぎているのだ。しかし今年の春は花見も自粛傾向で各地でその他イベント等の中止が目立つ。
そんな自粛について賛否両論言われているが至ってシンプルな事。
『被災地の気持ちになる』
ただそれだけだ。
メンタル的な自粛と経済的自粛は違う。
被災者の気持ちになって控えるべき無駄な物事は控え、被災地の力になるべく市場を回す。そういう事だ。
“日本”を1人の人間に例えよう。
ある日左腕に大怪我を負ってしまった。病院に行き治療が始まるが完治するまでにかなり時間がかかるとの事。 その間皆さんならどう過ごすでしょうか?
病院に通院して治療を継続しつつ、激しい動きは控え左腕をかばう生活を続けるでしょう。しかしあまり大人しくし過ぎてしまうと体全体が鈍ってしまうからしっかり食事を摂り、軽い運動をする。それが自己治癒作用を向上させ、結果的に左腕の怪我の治りも良くなっていく。
“体”も“日本”という国も同じ事なのだ。1日も早い被災地の復旧復興を実現化していく為には元気な他都県が無駄な贅沢を自粛しつつ、きちんと機能し、怪我を治すべく活性化していかなければならないのだ。厳しい状況の全ては未だリアルタイムに進行中だ。一刻も早い手当てが必要な場所もあり、長期的な時間をかけないと完治しない場所もある。いずれにせよ日本全体として完治に向けた治療に専念出来るようなベクトルが必要なのだ。
桜の季節を心から喜べる日を目して・・。